築年数が古い古民家では、和式トイレが残っている場合もありますよね。
洋式トイレは、衛生面や足腰の負担が少ないことからスタンダードになってきており、リフォームを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法や費用相場、使える補助金をご紹介します。
▼この記事でわかる内容
- 和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法
- 和式から洋式にリフォームする際の費用相場
- 和式から洋式にリフォームする際に使える補助金
- 置くだけで設置できて格安な「簡易取り付け型洋式トイレ」とは
和式から洋式トイレへのリフォームを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法
和式トイレを洋式トイレにリフォームするには、既存トイレの解体や電気工事など複数の工程を踏まなければなりません。
ここからは、和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法をご紹介します。
▼和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法
- 方法①|既存の便器の解体・撤去
- 方法②|配管と電気工事
- 方法③|床の下地と内装の整備
- 方法④|新しい洋式トイレの設置
方法①|既存の便器の解体・撤去
まずは、既存の和式トイレを撤去しましょう。便器、タンク、手洗い器などの解体を行い、壁クロス、床、段差などを取り除きます。
また、排水管が劣化している場合は交換のために古い排水管を撤去する場合もあります。
方法②|配管と電気工事
洋式トイレの設置に必要な配管工事と電気工事を行います。
給水管や排水管の位置を調整し、洋式トイレに合うように配管を新設または改修します。さらに、温水洗浄便座を設置する場合は、電気配線工事も必要となります。
配管工事では、水漏れが起こらないように注意深く行う必要があります。また、電気工事は感電の危険性があるため、必ず資格を持った電気工事士に依頼しましょう。
方法③|床の下地と内装の整備
和式トイレと洋式トイレでは、床の構造が異なります。そのため、床の下地を調整し、洋式トイレを設置できる状態にしなければなりません。
木材などを使って床の下地を組んだら、内装の仕上げを行いましょう。床材や壁紙を張り替え、トイレの雰囲気を一新します。
方法④|新しい洋式トイレの設置
配管・電気工事や床・内装の整備が終わったら、いよいよ新しい洋式トイレを設置します。
便器本体を設置したあと、給水管・排水管やコンセントの接続を行います。また、手すりや手洗い器などの新しい設備を導入する場合はこのタイミングで設置しましょう。
和式から洋式にリフォームする際の費用相場
和式トイレから洋式トイレにリフォームする際は、トイレの形状によって費用が異なります。ここからは、トイレの形状別に和式から洋式にリフォームする際の費用相場をご紹介します。
▼和式から洋式にリフォームする際の費用相場
- 費用①|一体型トイレの場合
- 費用②|組み合わせトイレの場合
- 費用③|タンクレストイレ
費用①|一体型トイレの場合
一体型トイレは、便器とタンクが一体になったタイプのトイレです。比較的価格が安く、設置スペースもコンパクトに収まるため、人気があります。
リフォーム費用は400,000円〜550,000円前後が相場と言われています。
費用②|組み合わせトイレの場合
組み合わせトイレは、タンク・便器・便座が別々になっているタイプのトイレです。それぞれが組み合わさって作られているため、故障した際には部分的な交換ができます。
リフォーム費用は350,000円〜500,000円前後が相場と言われており、3種類の中では最も安価なトイレです。
費用③|タンクレストイレの場合
タンクレストイレは、タンクがないタイプのトイレです。スタイリッシュなデザインで、トイレ空間を広く見せる効果があります。
リフォーム費用は450,000円〜600,000円前後が相場と言われており、3つのタイプの中では最も高額なトイレです。
和式から洋式にリフォームする際に使える補助金
和式から洋式にリフォームしたいけど、費用面が心配…。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時に活用できるのが国や地方自治体の補助金です。
ここからは、和式から洋式にリフォームする際に使える補助金をご紹介します。
▼和式から洋式にリフォームする際に使える補助金
- 補助金①|子育てエコホーム支援事業
- 補助金②|長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 補助金③|介護保険補助金④|自治体の補助金
補助金①|子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に高い省エネ性能を備えた新築住宅の購入や既存住宅の省エネリフォームを支援するものですが、その他の世帯でも活用可能です。
和式から洋式トイレへのリフォームが直接の対象となっているわけではありませんが、節水型の洋式トイレを選ぶことで「エコ住宅設備の設置」として対象となります。
補助金の名称 | 子育てエコホーム支援事業 |
公募期間 | 2024年4月2日~予算上限に達するまで |
対象となるリフォーム工事 | ①開口部の断熱改修②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修③エコ住宅設備の設置④子育て対応改修⑤防災性向上改修⑥バリアフリー改修⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置⑧リフォーム瑕疵保険等への加入 |
上限額 | リフォーム工事内容に応じて定める額子育て世帯・若者夫婦世帯:上限30万円その他の世帯: 上限20万円 ※子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅購入を伴う場合は、上限60万円/戸 ※長期優良リフォームを行う場合は、・子育て世帯・若者夫婦世帯:上限45万円/戸・その他の世帯:上限30万円/戸 |
補助金②|長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存住宅ストックの長寿命化に対する優良な取り組みに対して国が費用の一部を支援する補助金です。
こちらも和式から洋式トイレへのリフォームが直接の対象となっているわけではありませんが、トイレリフォームだけではなく断熱回収工事や耐震改修工事などと一緒に行うことで補助の対象となります。
補助金の名称 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業 |
公募期間 | 事前採択タイプ公募期間:令和6年4月15日から令和6年5月31日 |
対象となるリフォーム工事 | ●住宅の性能向上工事●三世代同居対応改修工事 ●子育て世帯向け改修工事●防災性、レジリエンス性の向上改修工事 |
上限額 | 評価基準型:1住戸につき80万円認定長期優良住宅型:1住戸につき160万円 |
補助金③|介護保険
介護保険は、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えることを目的に、2000年に創設されました。
現在では約606万人の方が利用し、介護を必要とする高齢者を支える制度として定着しています。
要介護者等が洋式便器等への便器の取替えや手すりの取付けなどの住宅改修を行う際に、支給限度基準額(20万円)の原則9割(上限18万円)を受け取ることができます。
補助金の名称 | 介護保険 |
公募期間 | 介護保険の有効期間内 |
対象となるリフォーム工事 | ・手すりの取付け・段差の解消・滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更・引き戸等への扉の取替え・洋式便器等への便器の取替え・その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修 |
上限額 | 支給限度基準額(20万円)の原則9割(18万円) |
補助金④|自治体の補助金
自治体によっては、洋式トイレへのリフォームに対して補助金を交付している場合があります。
例えば、東京都足立区の「住宅改良助成制度」では、和式トイレから洋式トイレへの変更に対して8万円を受け取ることができます。
自身の住んでいる自治体に補助金があるかリフォームする前に確認してみましょう。
置くだけで設置できて格安な「簡易取り付け型洋式トイレ」とは
ここまで、和式トイレから洋式トイレに切り替えるリフォームについて説明してきましたが、大掛かりな工事をしなくても洋式トイレを設置する方法があります。その方法が「簡易取り付け型洋式トイレ」です。
簡易取り付け型洋式トイレとは、和式トイレに置くだけで洋式トイレに変えることができる便座を指します。
工事をする必要がないため、費用も抑えることができ、すぐに取り付けることが可能です。
簡易取り付け型洋式トイレのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
費用が安いすぐに取り付けることができる工事不要で、自分で取り付け可能 | 勢いよく座るとズレることがある内側の掃除がしにくい温水洗浄便座などの機能が限定されている |
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まとめ
今回の記事では、和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法や費用相場、使える補助金をご紹介しました。
和式トイレを洋式トイレにリフォームするには、配管工事や電気工事などさまざまな工事を行う必要があります。
また、リフォームを検討する際に気になるのが費用面です。和式トイレを洋式トイレにリフォームする際には、国や自治体の補助金も検討してみましょう。
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