トイレの壁紙をリフォームしたいけれど、種類が多くてどれを選べば良いか悩む人もいるのではないでしょうか。せっかくリフォームするのだから、おしゃれで機能的な壁紙を選びたいものです。
この記事ではトイレリフォームで壁紙を選ぶ際のポイントや、壁紙・クロスの機能の種類、張り替えの費用相場について解説しています。壁紙選びのポイントを押さえて、自宅にピッタリ合ったイメージ通りのトイレリフォームを実現しましょう。
トイレリフォームでのおしゃれな壁紙の選び方
トイレの壁紙・クロスにはデザイン性の高いものが多く、色や柄、機能付きなどさまざまなものから選べます。その中から納得のいくおしゃれな壁紙を選ぶためには、以下の点を押さえておきましょう。
選び方①|テイストを決める
リフォームでおしゃれ感を出したいなら、どのような雰囲気のトイレにしたいのか、テイストを決めておくことが肝心です。家全体に共通したテーマで統一したり、アクセント的なテイストを取り入れたりするのもよいでしょう。
トイレの壁紙・クロスには、 以下のようなテイストのものが取り揃えられています。
- ナチュラル
- 北欧
- モダン
- レトロ
トイレの戸棚などのインテリアや、他の設備とのバランスを見ながら選ぶと バランスが取れるでしょう。
選び方②|色を選ぶ
トイレの壁紙は、室内に占める面積が広いため、色によって印象が大きく変わります。匂いや汚れを防止する機能や圧迫感の与えない色を選ぶと、快適性が保たれやすくなります。
ホワイトやベージュ、明るい水色など薄い色を選ぶと、広く感じますが、汚れが目立ちやすいというデメリットも。暗いグレーやブラウンなどを選ぶと落ち着いた雰囲気になりますが、狭く感じられる可能性があります。
同じ色でも明るいトーンなら軽く感じ、暗いトーンは重厚感のある空間を演出できるでしょう。濃い色や暗いトーンを取り入れたい場合は、腰壁だけに使用すると、圧迫感が和らぎ、デザイン性も高まります。
選び方③|柄を選ぶ
トイレリフォームで、思い切って柄物の壁紙を使ってみたいと考える人もいるでしょう。トイレの壁紙・クロスには、無地の他にストライプや花柄、ペイズリーなどさまざまな柄があります。柄物の壁紙を選ぶ場合も、他のインテリアとの相性を踏まえて選ぶと統一感のあるスッキリした印象になります。
また、柄の大きさにも注意が必要です。大きな柄のデザインを選ぶと、トイレが狭く感じられる可能性があります。柄の小さなものを選ぶか、トイレ全面ではなく一面だけ、または腰壁部だけに使用する方法もあります。小さな柄のデザインを使うと、トイレに奥行き感が出るのもメリットです。
選び方④|機能性を選ぶ
トイレ用の壁紙・クロスには、防カビ、防臭、抗菌などの機能性を持ったものもあります。トイレは臭いやカビが気になる場所ですので、リフォームの際にはぜひ機能付きの壁紙を検討してみてください。
例えば、結露によるカビを防ぎたい場合は、防カビ機能のある壁紙を選ぶと、カビの発生が抑えられます。これらの機能性壁紙を選ぶとトイレが快適になるうえ、掃除の手間が軽くなるというメリットがあります。
選び方⑤|サンプルを取り寄せてみる
どのタイプにも共通することですが、実際に壁紙を貼ってみるとカタログで見るのと印象が違うことがあります。小さな写真などで見るのと、トイレ一面に張られた壁紙では圧迫感や柄の放つ印象が変わることがあるからです。
可能であれば、サンプルを取り寄せてみて、色味や他のインテリア、設備とのバランスを見てから決めるようにしましょう。トイレリフォームを多く手がけている業者であれば、施工例などを見せてもらうことでイメージがわきやすくなります。
トイレの壁紙・クロスの機能別の種類
ここではトイレの壁紙・クロスの機能について、種類ごとに具体的に説明します。主な機能には消臭、汚れ防止、防カビ・吸放湿などがあります。これらの機能付き壁紙を利用するとトイレの快適さがアップし、清掃性も良くなりますのでうまく活用していきましょう。
種類①|消臭機能
トイレは、アンモニアや硫化水素などの臭いが発生しやすい場所ですので、消臭剤が欠かせないという人は多いでしょう。消臭機能付きの壁紙は、気になる臭いを吸着・分解して消臭効果を発揮するようになっています。
壁紙に消臭機能があると、市販の消臭剤を交換する手間が省け、インテリアの邪魔をすることもありません。中でも、光触媒を使った壁紙は消臭効果が半永久的といわれていますので、検討してみてください。
種類②|汚れ防止機能
トイレは、飛び跳ねた尿や便器の汚れなどが付きやすく、こまめな掃除が必要な場所です。汚れ防止機能付きの壁紙は、表面がコーティングされているため、汚れが付きにくく、拭き取りやすいという特徴があります。
汚れがついても水拭きで簡単に落とせるため、ゴシゴシこする必要がありません。表面加工によって傷がつきにくく、汚れが浸み込むこともないため、きれいな状態が長く保てます。
種類③|防カビ機能・吸放湿機能
トイレ内は湿度が高いため、結露したり、カビが発生したりしやすい場所でもあります。結露やカビが気になる場合は、防カビ機能や吸放湿機能のついた壁紙がおすすめです。
防カビ機能付きの壁紙は、カビの繁殖を抑制する効果があります。吸放湿機能付きの壁紙は、湿気を吸収・放出することで、結露を防ぎ、カビの発生を抑制するのに効果的です。ただし、どちらも完全にカビを防ぐことはできませんので、湿気がこもらないような配慮は必要です。
トイレの壁紙・クロス貼り替えの費用相場
次に、トイレで壁紙を張り替える場合の費用相場を紹介します。おおよその目安となる金額を押さえておくと、予算を立てたり、リフォーム会社を比較したりする際に役立ちます。リフォーム費用は、トイレの広さや壁紙の種類、施工業者によって変わってきます。
トイレの広さ
トイレの広さはリフォーム費用に大きく影響するポイントです。一般的に、6畳以下のトイレであれば、3万円〜6万円程度で貼り替え可能です。費用の内訳は壁紙代と工賃になり、壁紙の種類によっても変わります。
工賃に関しては、壁に大きめの穴や破損がある場合は、修繕費用が追加かかることがあります。広さ別の費用相場は以下を参照してください。
6畳以下のトイレ | 3万円~6万円 |
7畳~8畳のトイレ | 4万円~8万円 |
9畳以上のトイレ | 5万円~10万円 |
壁紙の種類
壁紙には、様々な種類があり、素材や機能によって価格にもバラつきがあります。一般的な壁紙であれば、1㎡あたり1,000円〜2,000円程度が相場です。防カビ機能付きや柄付きの壁紙は、1㎡あたり2,000~4,000円円以上で、より高価になります。
価格の詳細と機能は、以下の表をご覧ください。特におすすめしたいトイレのタイプについても記載しましたので、参考にしてください。
種類 | 価格帯(1㎡あたり) | 機能 | おすすめ |
消臭機能付き壁紙 | 1,000円~2,000円 | アンモニアや硫化水素などの臭いを吸着・分解して消臭 | 来客用のトイレや、臭いがこもりやすい小ぶりのトイレ |
汚れ防止機能付き壁紙 | 1,500円~3,000円 | 表面がコーティングされているため、汚れが付きにくく、拭き取りやすい | お子様がいるご家庭や、ペットを飼っているご家庭 |
防カビ機能・吸放湿機能付き壁紙 | 2,000円~4,000円 | カビの繁殖を抑制し、結露を防ぐ | 浴室に近いトイレや、湿気の多い地域 |
施工業者
トイレに限らずリフォームの際には複数の業者に相談し、プランや見積りを出してもらうことが大切です。施工業者によって同じ商品を使っても費用が異なることがあるからです。複数の業者から見積もりを取り、プラン内容や予算通りにできるかを確認をする必要があります。
リフォーム業者はそれぞれ得意な分野を持っています。トイレリフォームを依頼したい場合は、トイレや水回りの施工数が多い業者がおすすめです。トイレや水回りの得意な業者は、大量に商品を扱うため安く仕入れることができたり、さまざまな工事に精通していたりします。そのため、コストダウンや工事期間が短いなどのメリットがあるからです。
まとめ
トイレリフォームで壁紙を張り替える際は、色・柄の持つ特質や、付随する機能を理解して選ぶことが大切です。消臭や汚れ防止などに効果のある壁紙を選べば、トイレが快適になるだけでなく、掃除の手間も大幅に軽減できます。
壁紙を張り替える費用は、トイレの広さや壁紙代、施工業者によって差があります。リフォームの前には複数の業者に相見積もりを依頼し、比較することが重要です。自分のイメージにピッタリのおしゃれで機能性に優れた壁紙を選んで、理想のトイレリフォームを実現しましょう。
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